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バレエの歴史

3分でわかるバレエの歴史

バレエに関する著書は専門的なものが多く、バレエの敷居が不必要に高くなっているように思います。これからバレエを始める方に少しでもバレエを身近に感じていただきたく、バレエの歴史を簡単にまとめました。

バレエの歴史を一言でいうと、バレエは「イタリアで生まれ、フランスで花開き、ロシアで成熟した」です。

15世紀:バロック・ダンス

イタリアのルネッサンス期が起源と言われています。フィレンツェの大富豪メディチ家などによる貴族文化の中、舞踏会の余興としてバレエが誕生しました。この時代に、モナリザで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、バレエの舞台衣装や動く舞台装置も製作していたようです。当時の踊りは、現在では「バロック・ダンス」と呼ばれています。

16 - 17世紀:宮廷バレエ

イタリアのメディチ家からフランス王室に嫁いだカトリーヌ女王により、イタリアからフランスへバレエやフランス料理がもたらされました。そして、フランスのブルボン王朝最盛期に君臨してヴェルサイユ宮殿を造営した「太陽王」ルイ14世の時代が、この時代のバレエの黄金期になります。当時のバレエは「宮廷バレエ」と言われ、見ている観客も一緒に踊る大舞踏会的なものでした。ルイ14世は「踊る王」と呼ばれるほど踊りを好み、この影響で貴族にとって踊りは社交界でのたしなみの一つとなっていました。やがてルイ14世が退位すると、貴族は踊る必要がなくなります。かわりにルイ14世が設立した王立舞踏アカデミー(現在のパリ・オペラ座バレエ学校)の卒業生がプロのダンサーとして活躍し始めます。ここで、バレエは自ら踊るものから、観るものに変わりました。18世紀になると、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットは観劇を好み、ヴェルサイユ宮殿に王妃専用の劇場を建てたそうです。

太陽に扮したルイ14世
太陽に扮したルイ14世

19世紀前半:ロマンティック・バレエ

18世紀後半のフランス革命により、それまでの価値観が崩れ、伝統や権威に反発し、神秘性や異国情緒を志向するロマン主義が始まりました。このロマン主義の影響はバレエにもおよび、神秘的な伝説や民話を素材にしたバレエが盛んに上演され、ロマンティック・バレエとなりました。この時代に、トウ・シューズで立って踊る(ポアント)の技術やロマンティック・チュチュが誕生してます。
代表的な作品:「悪魔のロベール」「ラ・シルフィード」「ジゼル」「コッペリア」

19世紀後半:クラシック・バレエ

フランスのロマンティック・バレエは、時代とともにマンネリ化し衰退します。一方、ロシアでは18世紀にサンクトペテルブルクに帝室バレエ学校を設立して、フランスなど各地から多くのダンサー・振付師を招き入れました。結果、ロシア人の作曲家チャイコフスキーの曲をフランス人のプティパが振付して成功をおさめ、ロシアのバレエが黄金期を迎えます。この時代に、回転や跳躍などの高度なテクニックが発達し、スカート丈の短いクラシック・チュチュが誕生しました。
代表的な作品:チャイコフスキーの3大バレエ「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」

20世紀:バレエ・リュス

フランスではロマンティック・バレエ衰退後、バレエは不遇の時代が続きました。そのような中、ロシアのバレエ団「バレエ・リュス」がパリで次々と新作を公演して成功をおさめ、フランスでバレエが復権します。バレエ・リュスの活動はわずか20年でしたが、現代バレエの礎となっています。

エドガー・ドガ「緑の衣装の踊り子」
エドガー・ドガ「緑の衣装の踊り子」

衣装の種類について

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クラシックチュチュ

クラシックチュチュ

バレエの衣装として特に一般に認知されているタイプの衣装の形式。女性専用の衣装。水平に広がるスカートがこの形式独特の動きをし、舞台上の表現に花を添える。特にバレエの演目で有名な「白鳥の湖」などに使用される。スカートが少し長い丈のオペラチュチュ(ロイヤルイプとも言う。スカートが一般的なクラシックチュチュより長く、後述のロマンティックチュチュよりは短い長さのもの)など、派生タイプのチュチュも多数ある。

当社のカテゴリー
チュチュ

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ロマンティックチュチュ

ロマンティックチュチュ

チュールの生地で作られており、クラシックチュチュのスカートよりも少し柔らかなチュール素材を使用し、丈がとても長い。
ふわりとしたスカートの動きが舞台上で美しい。「ラ・シルフィード」など、長いスカート丈を活かしたこのタイプの衣装の演出が特徴的な演目も多数存在する。

当社のカテゴリー
ロマン

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ワンピース

ワンピース

トップとスカートが一体となっている、文字通りワンピースタイプの衣装。バレエのワンピースは 胸元やスカートに飾りが多く取り付けられていることや、着用した演者が舞台上で大きく体を動かしやすいように設計されていることが特徴。生地によって演者の動きと連動したシルエットが変わることからスカートの素材は軽くて動きになじむ素材を用いて作られている。その為、ワンピースなど衣装の形式によるカテゴリー分けではなく、「ジョーゼット」など、生地の名称を用いたカテゴリー分けがされる場合もある。「海賊」などはこのタイプの衣装を衣装を用いることが多い代表的な演目。

当社のカテゴリー
ワンピース

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コンテンポラリー

コンテンポラリー

バレエの中でも特にコンテンポラリーというジャンルに向けたタイプの衣装。クラシックな伝統を見直し、新たな表現の確立を目指す方が多いことからその衣装も伝統の枠に捕らわれないものが多い。

当社のカテゴリー
コンテンポラリー

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バレエの男性用衣装

バレエの男性用衣装

バレエの中でも特にコンテンポラリーというジャンルに向けたタイプの衣装。クラシックな伝統を見直し、新たな表現の確立を目指す方が多いことからその衣装も伝統の枠に捕らわれないものが多い。

当社のカテゴリー
メンズ&ボーイズ

その他、当社のカテゴリー分けでは、演目ごとのキャラクターをイメージして作られた衣装を「キャラクター」、各カテゴリー内で特にお子様向けに多く用いられる衣装を「キッズ」、同じくヴァリエーションに多く用いられる衣装を「ヴァリエーション」と分類しております。